間取り設計は多くの方が長い時間を掛けて悩むフェーズかと思います。
意匠性も大事ですが、性能も意識して設計する必要があります。
断熱・気密・冷暖房・換気の4要素を意識して、高断熱・高気密を最低限確保するようにしたいものです。
- 高断熱: 外の気温に左右されない家にする
- 高気密: 外の汚れた空気、湿度に左右されない家にする
- 冷暖房: 室内の温湿度を常に快適にする
- 換気: 結露を防ぎ、家の空気を常に綺麗にする
上記を意識することにより、家を長寿命にして、室温と湿度が一定になることで身体への負担と精神的な負担を和らげ、静かに熟睡でき、光熱費を安く年を取っても健康でいられる住まいを目指します。
設計段階から、性能に関する考慮はいくらか取り込むことができます。
例えば外壁に面する部分にはなるべくコンセントを設置しないことで断熱材の欠損を防いだり、熱損失の6割以上を占める窓の数を最小限にしたり、窓の種類をFIX窓中心に考える、等です。
また、石目調の床材だと冬冷たく感じることがあるので、なるべく無垢や挽板を採用する等、生活する上で肌が直接触れる部分もイメージして部材を採用することも大事です。
ざっと、設計時に決める必要のある項目を一覧にしてみました。参考にしてみて下さい。
※()内はオプションです。
- 屋根
- 屋根材
- 破風板
- 軒天
- 軒天材
- 外壁
- 壁材
- 屋外用コンセント
- 電気メーターボックス
- 玄関ポーチ
- 床材
- 照明
- ポーチ屋根
- ドアホン
- 玄関框の高さ
- 玄関
- 床材
- 照明
- クロス
- ドア
- (手すり)
- (採光窓)
- (玄関洗面)
- 鏡
- 洗面ボウル
- 水栓
- トラップ
- タイル
- 土間
- 床材
- 照明
- クロス
- 靴箱
- キッチン
- 床材
- 照明
- クロス
- システムキッチン
- 水栓金具
- 浄水器
- ワークトップ
- キッチンパネル
- シンク
- IH、ガス
- 食洗機
- レンジフード
- カップボード
- キャビネット
- ゴミ箱ストッカー
- 冷蔵庫の収納位置
- パントリー
- リビング・ダイニング
- 床材
- 照明
- クロス
- サッシ
- シーリングファン
- ダイニングテーブル
- チェア
- テレビ台の位置
- (化粧梁)
- ファミリークローゼット
- 床材
- 照明
- クロス
- 廊下
- 床材
- 照明
- クロス
- ニッチ
- 脱衣・洗面所
- 床材
- 照明
- クロス
- 洗面台
- ブラケット
- 水栓
- トラップ
- 鏡
- 収納棚
- 洗濯機置き場
- ユニットバス
- 床材
- 照明
- サッシ
- 手すり
- 鏡
- トイレ
- 床材
- 照明
- サッシ
- 手すり
- ニッチ
- トイレットペーパーホルダー
- 便器
サッシ
実際にショールームへ足を運び、実物に触れて機能・性能と使い勝手を体感していただければと思います。
ガラスの種類やサッシの種類に応じて断熱・気密性能が大きく変わってきます。
熱損失の6割以上は窓からなので、ご予算が許せばなるべく性能の良いサッシを採用いただければと思います。
サッシの大きさ、種類、床からの高さ、数等を決めていただきます。
網戸を取り付ける場合は、汚れないようにお引き渡し後に取り付けいたします。
屋根
屋根、破風板の色と種類をお選びいただきます。
また、雪止めも種類が複数ある場合があります。
玄関ポーチに広く軒を出して日射や雨を防ぎたい場合は、庇(ひさし)についてもご検討下さい。
外壁
サッシではガラスの種類に応じて日射取得率の数値が変わりますが、外装材では屋根・外壁の材質と色で、日射吸収率・反射率が決まります。
なるべく淡色で薄い色の方が日射取得率が低く(反射率が高く)なるため、夏は白色と黒色で15度も差が出る場合があります(白40度、黒55度)。
床材
床材の種類や色、床板の方向を決めていただきます。床板が奥に向かって縦になっている方が奥行を感じられます。
また、床の見切り材や幅木(はばき)の種類や、そもそも見切りや幅木を入れるかどうかを検討いただきます。
エアコンの位置と風向き
エアコンの風がなるべく直接人に当たらないように設置します。
サブエアコンは稼働させず、メイン1台で稼働させる場合は2階から吹き抜けや1階への階段へ直接風が入り、気流がうまく回るようにします。
ヒートショックを防いだり温湿度を一定に保ったり衣類乾燥のため、洗面所に小さなエアコンを設置するといったことも有効です。
下地位置
タオル掛けや鏡、物干し、手すり等、下地が必要な箇所を事前に確認しておきます。
ニッチ
ニッチを作りたい場合、事前に床からの高さ、ニッチの縦横のサイズを決めておきます。
施主支給
トイレットペーパーホルダーやタオル掛け、鏡等、何を施主支給するかを決めておきます。
支給品によってはいつ必要で、いつまでにご用意が必要か事前に打ち合わせさせていただければと思います。
クロス
クロスは厚手の方が凸凹が発生しづらいです。
あまりに薄いクロスは、下地パテを塗っても僅かに凸凹してしまう可能性があります。
キッチン、ユニットバス
実際にショールームへ足を運び、実物に触れて機能と使い勝手を体感していただければと思います。
ショールームへ行く前にご連絡いただければ、担当者と直ぐお繋ぎできます。
雨樋
意匠性から、雨樋はあまり表に出さないほうが外観がシンプルに見えます。
雨水を直接地面に浸透させるか、雨樋から配管を通して排水管へ繋げるか検討下さい。配管を繋げる場合は、手数料が掛かりますが、豪雨になってしまった場合のオーバーフローの心配が減ります。
間取り設計は、弊社が委託している「高橋勇設計事務所」がお手伝いします。
高橋勇設計事務所に関して、詳細は 「こちら」 をご確認下さい。